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2007年 10月 26日 ( 1 )

一夜明けて

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昨日は実は
御通夜に参列しておりません

なぜなら
保育園の保護者会があったから・・・
こればっかしは私が居ないと始まらないので
先方には非礼を詫びて帰ってまいりました

けれど新命和尚は立派でした

ワタシより5つも年下なのに御通夜から葬儀(密葬)まで
喪主を務め立派にやってみせました

涙流すことなく

ただ・・・お通夜の前・・・
亡くなられた和尚様の親友であった
長泉寺様のお話にはお互いに涙ながらに語り合ってる姿は
ただその場を去ることしか出来ませんでした

いつもは
何か在る度にワタシに電話してきて
「どうすればいいと?」
「どがんしようか?」
と相談していた彼だった・・・

・・・ま、お互いかな

ので
逢うまでは心配でしたし
何て声を掛けたらいいか・・・悩みながら車を走らせました

到着するとお母さんが涙ながらに駆け寄ってこられて
「大変でしたね 突然でしたね ・・・」としか言えず
ただ頭を下げるのみでした

すると奥から新命和尚が出てきてこういいました

「ゆっさん・・・(ワタシの修行時代の呼び名)
 オヤジ・・・死んでもうた」

と顔をちょっと上向きにしてそう言いました

泣いた様子も泣く、悲しみにくれるでもなく
もちろん泣きもせずこれから始まる
和尚の葬儀についてあれこれ話し出しました

和尚の本葬儀は四十九日に行われるのですが
通常のお葬式と同じように御通夜、密葬も行われます
ですからそれまでは本当に色んなことを
こなして行かないといけないので悲しみにくれる暇も無い
といえばそれまでですが

亡くなられた和尚様は64歳
学校の先生で数年前に退職されて
これからお寺に本格的に取り組むぞ・・・と言う矢先

新命和尚も心の準備もなかったんじゃないか?

と思っていましたが
彼はすごかった

今日の密葬・・・喪主を勤めた彼は謝辞を述べました

涙で声が詰まりそうになりながらも涙声になることなく
最後まで言い切りました

今日の密葬も私は保育園関係の打合せで遅れて出頭し
早々に帰ってきましたが

・・・
帰ってきたら裏の金木犀、銀木犀がほのかな香りを放っていました

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花は黙って咲き黙って散っていく
そして再び枝へは戻らない
けれどもその一時一処にこの世の全てを託している

一輪の花の声であり一枝の花の真である

永遠に滅びぬ生命の喜びが 悔い無くそこに輝いている

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(南禅寺元管長 柴山全慶)
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by kouhouji | 2007-10-26 19:28